• シャトー酒折ワイナリーからお届けするワイン生産者の”ナマ”の声が満載のブログです。

今日の製造現場
  • 2017/08/15
  • ブドウを搾る話

  • さてさて、仕込み作業の話を続けます。

    白ワインは、ブドウをつぶして搾って、その果汁を発酵させて作ります。

    そのブドウを搾る機械が「プレスマシン」です。

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    これが、そのプレスマシン。
    外観だけを見ても、プロパンガスタンクを横倒しにしたようで、なんだかよくわかりませんね。

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    これが内部の写真。
    搾りカスにまみれて働くスタッフたち。
    これは搾った後のカスを除去しているところ。

    この写真の、オレンジ色をしたゴムっぽい質感の部分が「膜」です。
    この「膜」は、今壁面に張り付いていますが、搾る時には手前側に膨らんで、ブドウを「ストレーナー」に押し付けます。

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    こっちはストレーナーの写真。
    洗浄のために取り外してあります。

    ニョキニョキと生えているオレンジの棒は、「チュロス」と呼ばれる部品です。
    あ、ホンモノのチュロスはスペインのドーナッツ的なお菓子で、濃いチョコレートペーストを付けて食べるとおいしいです。
    見た目が似ているので、そう呼んでいるんですね。

    このおいしくない方のチュロスの機能は、プレス中にカスがギッチリ詰まり過ぎるのを防ぐというもの。
    あまり外国の産地では見られない部品です。
    国産ワイン用の品種は、欧州品種に比べて皮が薄くて実が大きく、目詰まりしやすいという理由で、これを使います。

    話が横道にそれました。
    このスクリーンは、プレスマシンの内壁に並べて固定されています。
    そこに「膜」がブドウを押し付ける、そういう仕組みです。

    プレス作業の時、種を割ったりブドウの皮をグチャグチャにすると、渋味エグ味が出るので、このような専門の機械で丁寧に搾ります。

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    これは搾られた果汁。
    すぐにポンプでタンクへ送ります。

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    こちらは、搾りカス、皮と種ですね。
    このように、パラパラになります。

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    カスはトラックに積み込んで、畑で土に戻ります。

    あ、カスのことを専門用語でマークと言います。
    カスカス書かずに、そう言っておいた方がカッコよかったな。

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