• シャトー酒折ワイナリーからお届けするワイン生産者の”ナマ”の声が満載のブログです。

今日の製造現場
  • 2009/01/22
  • 樽について調べてみた。

  • ピンポンパンポーン♪

    お客様にお知らせ致します。

    08ベリーAを樽移動しました。

    090123taruidou2.JPG


    これから、約1年間セラーで樽熟成します。

    090123taruidou1.JPG

    どんな味の変化をするのか、楽しみです!


  • ところで、皆さん。
    樽熟成に欠かせない樽ですが、どのように作られているかご存知ですか?

    興味が出てきたので、調べてみました。

    『オーク樽の作り方』

    オーク材はフランス、ドイツの一部やヨーロッパ諸国、米国の森で成育したものが使用されます。
    木は切られるとすぐに、切断機のところに持っていかれ丸太は樽木に分割され、それからその樽木は炉で焼くか自然乾燥します。
    この過程をシーズニング(材木の乾燥)と呼びます。

    この樽木の乾燥の過程は3年間行なわれます。

    長いですね…。

    樫の木材が樽板に加工される準備ができたら、その樽板はその樽の長さにカットされて、樽のタイプごとに選別されます。
    その樽板はたがの中にまっすぐに置かれます。
    この状態を「立っている樽板」(raising the barrel)と呼ぶんだそうです。

    樽板を立たせた後、それを曲げる準備をします。
    オーク材のチップを燃料にして火をおこし、その周りに真っ直ぐに立てた樽板を置いてそれらを曲げていきます。
    絶えず水で樽板を湿らせて、水蒸気を起こし、樽板を柔らかくします。

    約30分の間、その樽板が熱いうちに底の周りにワイヤーを置いてウインチで樽の形を整えます。

    冷ました後、その樽の上部を合わせて、それから新しいたがをリベット(重ねた金属板の穴に差込み、一方の頭をたたきつぶして固定させるびょう)で留めて、樽板をそろえて樽を作っていきます。
    これで(樽に)ワインを入れる準備ができます。

    しかし、木を破損することなく、曲げるのも大変そうなのに、曲げた木が接着剤一つ使わずに、ピッタリ合わさっているんですよ。
    しかも、容量はほぼ一緒ときたもんだ!!!

    まさに職人技!!!凄いです!


    で、樽のサイズは様々なんです。

    フランスで最も一般的に使用されている樽は、ブルゴーニュのピエス(228 L)とボルドーのバリク(225 L)です。
    しかし同じピエスでも輸出用(225 L)など容量の違うものもあり、バリクも長さや太さが異なるものが造られています。
    ものの本には300以上の種類があると書いてあるそうですが、実際は”無数”にあるといっていいほどです。

    現在世界中で最も一般的に使用されている樽の種類とサイズ。
    (正確には一本一本容量は異なりますので、あくまでも”約”の容量です。)
    Barrel (US) 190 L
    Barrique (Cognac) 205 L
    Barrique (Bordeaux) 225 L
    Barrique (Bourgogne) 228 L
    Botte (Italy) 400 L
    Butt (Sherry) 490 L
    Fuder (Germany) 1000 L
    Halbstuck (Germany) 600 L
    Hogshead 300 L
    Leaguer (Sth. Africa) 577 L
    Pipe (Portugal) 522 L
    Punchon 475 L
    Quartercask 160 L
    Stuck (Germany) 1200 L
    Viertelstuck (Germany) 300 L

    因みに、酒折で使用している樽は、225Lの樽です。


トラックバックURL
  • http://www.sakaoriwine.com/blog/kanri/mt-tb.cgi/172
トラックバック一覧
コメントを投稿