池川 仁

農業法人(株)i-vines(アイ・ヴァインズ)代表取締役。アメリカ・カリフォルニアにて葡萄栽培について学び、帰国後は独自の栽培理論に基づき、高品質な葡萄を栽培している。

現在は、ワイン用ブドウ栽培コンサルタント、指導農業士、アグリマスター、里垣小学校ブドウ栽培指導、山梨大学非常勤講師として、全国で活動中。

ワイナリー設立の1991年当時、シャトー酒折ではマスカットベリーA(以下ベリーA)はワインに向かない品種と考え、造っていませんでした。しかし、1999年に非常に色の濃いベリーAと出会い、試しにワインにしたところ、とてもいいものができました。ベリーAにワインの未来を感じられた瞬間であり、その後、ベリーAでのワイン造りをスタートしました。

一方、池川氏は当時からベリーAは、「病気に強く農薬散布が少なくて済む、環境に優しい品種」ととらえ、有機栽培で生食用を作っていました。以前から、弊社の醸造責任者である井島より、「良いベリーAのワインが出来た」との連絡を受け、テイスティングしてびっくり。「うちの葡萄でワインを造れないか」とご提案いただきました。

こうして2005年より、池川氏の葡萄で酒折がワインを造るという関係が始まり、「マスカットベリーA 樽熟成 キュヴェ・イケガワ」が誕生しました。